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現実と過去の記憶の間でSeptember 14 試験の日友達が、急に学校を休んだ。
その試験を受けなかったから、進級は無理。
私達は慌てて彼女に電話した。
変わりばんこで、電話口に立った。
やめないでって言った友達もいると思う。
一年遅れでも頑張って卒業しようよって。
試験前なら、私だって言えたはずだった。
一緒に卒業しようよって。
私はあのときなんと言っただろう?
でも、やめないで、とは言えなかったんだ。
言えば良かったのかもしれない。
結局彼女は一年遅れで同じ学校を卒業したのだから。
淋しかったんだ。やめて欲しくなかったんだ。
なのに、そういうふうに言えない、自分がもどかしかった。
やめないでって言うことって、エゴじゃないかと思ってる自分もいた。
そんな私に、黙って隣にきて肩をぎゅってしてくれたあの人の右手を、
とても嬉しくて、ありがたいと思ってた。
彼女とは、今も連絡を取り合っています。
学生時代のことは、もう訊かないけどね。
手を繋ぐはじめて繋いだ左手は
とても暖かくて大きくて
指と指交差して
握られたら
右手の小指が痛くって
薬指の隣に小指を移動させた
そうしたら
すっぽり包まれたみたいで
ギュッと握り返した
August 01 静寂試験の結果が張り出された掲示板の前
嬉しそうな声 がっかりした声
にぎやかな人たちの中で
冬のコートの肩に置かれた両手
振り返れないくらいに
近くに感じてた
すごいじゃんって言って
肩を揺すぶられた
それだけのことで
周りの音が
聴こえなくなった July 27 酔っていたから飲み会の席
同級の気安さでみんな割と好き勝手
日本酒を飲んでいる誰も居ない隣に
思い切って座ってみた
お酒強いねー
話題なんて何でもよかったのだけどね
顔色も変えないで
結構な量を飲んでいたらしい
友達に「ざる」って言われたと言っていた
それでも
ほんのちょっとは酔っていたのかしら
私の肩を自分の方へ引き寄せた
酔っていた私も
引き寄せられるままに
膝の上に頭を乗せた
一瞬
慌てた様子で私を起こして
本当に酔っちゃっているよって
誰に言っていたのかな
帰り道
小さな声で誰が好きって訊かれて
大きな声で「○○くん!」って答えたのも
全部・・・いや半分
酔っていたせい
July 25 ビー玉部屋に飾ってあったと言っていた
大きなキャンディーを入れる瓶に入れて
お母さんが瓶を割ってしまったから
そんな理由で貰った青緑のビー玉
よく見かけるビー玉よりもちょっと大きめ
瓶を買いなおせばいいのにって
きっと私は言ったはず
どんな部屋に置いてあったのかさえも
知らないままだった
割れたガラスの瓶と散らかったビー玉
そのイメージが私の心を波立たせる
だけど
引出しの中にしまいこんだままのビー玉は
あのときの色のまま
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